繊細な人が転職を考えるほど職場で消耗してしまうのは、「弱さ」のせいじゃない。職場でいつも疲れ果てる。でも自分のどこが悪いのかわからない。 私も長い間そう思っていた。「私の気の持ちようが問題なんだ」って。
与えすぎているのかもしれない——繊細な人が消耗しやすい理由
アダム・グラントは2013年の著書『ギブアンドテイク』の中で、人間の行動スタイルを3つに分けた。「与える人=ギバー」「奪う人=テイカー」「帳尻を合わせる人=マッチャー」。
面白いのは、一番成功するのも、一番消耗するのも、どちらもギバーだという点だ。
与え方を間違えたギバーは搾取される。繊細な人は往々にして、相手の空気を読んで、頼まれる前に動いて、断れなくて、結果的に一番消耗する側に回りやすい。
「頑張り方」じゃなくて「構造」の問題——転職を考える前に知っておくこと
職場で疲れ果てるのは、あなたの精神力が弱いからじゃない。テイカーが多い環境に、ギバーが入ったとき何が起きるかは、ある程度予測できる。
グラントが示したのは、環境の選択が結果を変えるということだ。自分を変えるより、場所を変えるほうが早いことがある。
消耗しているのは「弱さ」じゃない——繊細な人の転職を後押しする考え方
繊細な人が職場で疲れるのは、感じすぎるから。でもそれは同時に、他人の状況を素早くキャッチできるということでもある。
問題は能力じゃない。その能力が正当に扱われない場所にいること、かもしれない。
消耗している自分を責めなくていい。構造が合っていないだけ、という可能性がある。